
ただ今夜だけでいい、一緒に居ようよ。
※独断と偏見で感想や解釈を語りますので、ご理解いただいた上での閲覧をお願いします
Discography
B'z
Title: 今夜月の見える丘に
27th Single 今夜月の見える丘に 2000.2.9 Release
11th Album EVEVEN 2000.12.6 Release
Music/Arrangement/Guiter: 松本孝弘
Lyric/Arrangement/Vocal: 稲葉浩志
Drums: 山木秀夫
Bass: 中村"キタロー"幸司
Acoustic Piano: 小野塚晃
Theme
一途に健気に君を想うラブソング。
ドラマ「Beautiful Life〜ふたりでいた日々〜」のために書き下ろされた楽曲だ。この裏話として、本当は「RING」が起用される予定だったが曲調が重くてドラマ制作サイドからNGになった。ファンの間ではそこそこ認知されている話。それでこの楽曲が産まれたのだからファンからしたら嬉しいことだよね。
Sound
激しくバンドサウンドが介入しつつも端麗で美しいロックバラード。
稲葉さんの声はロックシンガーとして確立されたような声に仕上がっている。前年では「Brotherhood」をリリースしているからか。あとモノマネする人は大体この時期の歌い方意識して歌っている印象。それぐらい皆が印象にあって聴き惚れている歌声なのかな?と勝手に想像している。
バンドサウンドも最高!特に松本さんの作曲センスが光りに光っている。完成度が高いのは当たり前で、世界観や音色が色濃いのみいい。前年にギブソンのシグネイチャーアーティストにも選ばれたからか、音色にも圧倒的な自信に満ち溢れているように感じた。
因みに、アルバム「EVEVEN」やバラードベストアルバムの「The Ballads 〜Love & B'z〜」にはギターソロが異なるものが収録されている。シングル盤はシンプル明瞭。アルバム盤は心情の変化を表したような激しいロック調。バラード盤はメロディアスでエモーショナルな感じと、それぞれ個性豊かに仕上がっている。
Lyric
イントロから端麗で美しいギターメロディーが鳴り響く。B'zのイントロ史上屈指の美しさ。
たとえば どうにかして 君の中 ああ 入っていって
その瞳から僕を覗いたら いろんなことちょっとはわかるかも
初手から無理難題。君から僕はどう見えているのだろう?と疑問に思ったり、君の心情を知りたい様子。人の気持ちなんてわからないからね。
愛すれば 愛するほど 霧の中 迷いこんで
気になってしまえばしまうほどに思考が巡ってしまう。恋愛あるある。
手を繋いだら行ってみよう
燃えるような月の輝く丘に
迎えにゆくからそこにいてよ
かけらでもいい
君の気持ち知るまで 今夜僕は寝ないよ
丘は二人だけの共通目標的なことかな?「夢見が丘」の丘と似たような意味か?とにかく少しでも君のことを理解して、共通の目的地へと共に歩んでゆきたい様子。
僕が君を奪ってしまいたいっていうような強引さがないのが稲葉さんの特徴。
痛いこと 気持ちいいこと それはみんな 人それぞれで
ちょっとした違いにつまづいて またしても僕は派手にころんだ
人はそれぞれ個性があってみんな違う。そんな当たり前の事に気付かずにミスを犯す。
傷ついて やっとわかる それでもいい 遅くはない
前述の歌詞から繋がり、間違いや失敗から学ぶことがある。だからまだやり直せると励ます。
手を繋いだら行ってみよう
あやしい星の潜む丘に
茂みの奥へと進んでゆこう
怪我してもいい
はじけるような笑顔の向こう側をみたいよ
まだ見ぬ君の姿や表情など探究心に満ちているような歌詞。上辺の表情だけのポジティブな感情だけではなく、君の深層心理まで深く知りたいみたいなニュアンスだね。
このギターは歌っているように鳴り響く。個人的にはシングルバージョンではなくバラードベストバージョンがエモくて好き!
手を繋いだら行ってみよう
まんまるい月の輝く丘に
誰もがみんな照らしだされて
心の模様が空に映ってる
いつでもそうやって笑ってないで
かけらでもいい
君の気持ち知るまで 今夜は一緒にいたいよ
真円の満月のように全てを曝け出そう。上辺で無理して笑うことはしないで、徐々にでいいから他の感情や想いも見たいと願う。
笑顔がネガティブな表現として扱われているのは、稲葉さんらしい陰な部分や人間関係論が窺える。
アウトロも儚くも尊い音色が綺麗で美しい。
総評
文句無しのB'zで知名度抜群のハードバラード!ファン以外の人にも認知されていてウケが良いよね。実際、楽曲の完成度もピカイチだからね。ライブで演奏されるとイントロで歓声が湧くから相当だよね。
幻想的な歌詞の世界観と美しいメロディーと音色に酔いしれる。ファンでなくてもこの楽曲は好きという人が多い印象。
MVはシンプルに二人で暗い室内で演奏しているものだ。顎髭生やした松本さんと稲葉さんもかっこいい。
アルバムジャケットもアンティーク感がある本棚などがおしゃれで、楽曲の雰囲気を再現しているようだ。