
君との距離がどうしても埋まらない。歯痒い。
※独断と偏見で感想や解釈を語りますので、ご理解いただいた上での閲覧をお願いします
Discography
B'z
Title: ルーフトップ
20th Album DINOSAUR 2017.11.29 Release
Music/Arrangement/Guiter: 松本孝弘
Lyric/Arrangement/Vocal: 稲葉浩志
Arrangement: Yukihide "YT" Takiyama
Drums: Tommy Clufetos
Bass: Barry Sparks
Keyboards: Jeff Babco
Background Vocal: Sam Pomanti
Thema
君と僕の儚い関係を描いた歌詞。確か映画のワンシーンから着想を得たストーリーの歌詞にしたとか。
Sound
大人の落ち着きのあるロックバラード。穏やかな様相を纏ってはいるが、内心気が気ではないっていうギャップを感じるサウンドがそそるよね。
ギターリフやそれらの派生のメロディーが心地良くて、更に音色もTAKらしさと大人の哀愁が相まってムーディー。とっても素敵。
何気にドラムのアタック感が好き。楽曲のゆったり感ととてもよくマッチしている。メロディーも独特で惹かれるものがある。
B'zでサムがバックグラウンドボーカルで参加している作品でもある。
Lyric
イントロから好き。
息を切らしてふたり 暗い階段駆け上がる
まだ見ぬ素敵な世界 待ってると信じながら
不確定な未来を二人で懸命に進んでゆく。とても希望に満ちている。稲葉さんにしてはポジティブな詩のスタート。
二人って言うと松本さんと稲葉さんを想像してしまうが、恋愛的な歌詞ではなくB'zの事を歌っているダブルミーニング的な構成か?
One night 何気に君の歌声聴いて
抱きたい 僕は気圧され心細くなってゆく
君との実力差というか圧倒的な尊さなどを感じて、少し分不相応だと意気消沈しているようだ。同アルバムの「ハルカ」の互角のつもりで抱き合った後の感じに似てるね。
屋上からはまだ見えるかい
眩しい星の輝き
君に追いつきたいけれど
届かないんだ 歯がゆい
君と共に夜を過ごしてわかった。屋上に登っても君は夜空で輝く星のようにまだまだ遠い。
自分の力の無さに項垂れる。打ちひしがれるって表現がピッタリかも。
行く先を見据えて 町を出るんだと笑う
その眼差しを見た僕は サボり過ぎてたと知る
君は笑ってこの町を出ると言う。別れに悲しむというより、君にとって僕が眼中にないと知って無力さに気付いているような歌詞にも聴こえた。大きな目標に向かって進む君の偉大さに感服している感じもあるか?
Sunrise 薄い闇の中さよなら告げ
それ以来 自分に何ができるのか探してるよ
早々に朝早く旅立って、ひとりぼっちに。それからひたすら自分自身と見つめ合う時間になる。
朝日って言うと前曲「SKYROCKET」との繋がりを感じるね。夜は一緒に屋上から花火を見て、朝にはお別れみたいな。アルバム曲ならではの演出だと感じた。
屋上からはまだ見えるかい
泳ぐように流れる雲
君の気持ちをしっかりと
掴みたいのに 歯がゆい
雲のように大きく掴みどころのない君。追いついたと思っても、どこまでも遠くへ行ってしまう。
柔らかだけど切なさを感じるギターソロ。エモい。
優しい風の中で君が僕を真っ直ぐ見た事
あの階段に響いている 密やかな笑い声
過去の回想か?二人だけの秘密で盛り上がったあの日の思い出に浸る。
対等でいたと思い込んでいた頃の君の幻影にいつまでも悩まされている。稲葉さんの歌詞はよくこの苦悩と直面してるよね。
屋上からはまだ見えるかい
眩しい星の輝き
君に追いつきたいけれど
届かないんだ 歯がゆい
いつまで経っても君との差は埋まらない。
アウトロのどうしようもない無力さに包まれるようなサウンドが虚しいね。哀愁漂うコーラスとドラムで締められる。
総評
切なさ満点のミディアムロックなバラード。前作であるアルバム「EPIC DAY」の「アマリニモ」的な立ち位置かもね。哀愁の種類やニュアンスは違うけど。
好きな部類の曲でなんとも言えない切なさが感じられて、聴く度に楽曲の世界に惹き込まれる。