
素直に愚直に、抱き締めて祈る。人生はその繰り返し。
※独断と偏見で感想や解釈を語りますので、ご理解いただいた上での閲覧をお願いします
Discography
シンガーズハイ
Title: STRAIGHT FLUSH
3rd Mini Album Serotonin 2024.7.31 Release
Thema
ストレートフラッシュはなかなか揃わない役で有名。一発逆転とか奇跡的なことを意味しているのだろう。
Sound
シンガーズハイの持つバンドのグルーヴ感が最高に心地良い。構成としても綺麗にまとまっていて聴きやすい、メジャー感溢れる楽曲になっている。
ストレートフラッシュの名の如く、景気の良い豪勢なギターメロディーと、緩急つけてスリリングなグルーヴが癖になるね。エッジの効いたシャープなギターリフも聴き所。疾走感あるメロディーもいいよね。
そして内山ショートさんの声質の良さが光る曲でもある。気怠い様相ではあるものの、しなやかでハリのある高音が魅力で、それらを堪能できる楽曲。
Lyric
イントロから力強く掻き鳴らされるギターに心を奪われる。荒々しくも豪快で気持ち良いグルーヴでもある。
スライドが気持ちよく決まっている。
真っ逆さまに落ちてった感情
汚い部屋ん中で目覚めました
呆れてしまうほどに尽くした愛も
満たない不安定に虚しく散るのです
初っ端から心が荒廃している世界観の歌詞。乱高下する感情が最終的には沈んで、散らかった部屋で目が覚める。愛情を尽くして接したが、いつになっても満たされる気配はなく、虚しく気持ちが散ってゆく。
自分が強い愛情を注いでも、相手に伝わらなかったり相手が受け止めなければ意味がないからね。
どうしたって報われやしないと思うよ
悲しみの暗唱に暮れている
恨んだってくだらないと願うよ
意味のないことでも
どんなに尽くしても報われないと悲しい感情を吐き出す。だからって恨んで復讐しても何にもならないはずと、自分に言い聞かせるように願う。
辛い時に相手に当たらずに偉いね。
愛したいこと誤魔化さないで 癒えはしないこともいっそ全て
壊れてしまうくらいに離さないで このまま奪い去って
くだらない夜を抱き締めてて
解けないこともどうか
名前のないままで
次に祈っている
辛いこともひっくるめて愛。愛という良い部分から悪い部分まで含めて愛する覚悟を感じる。そんな愛以上の名前のないことを抱えたまま、未来へ繋げたい一心で祈る。
語りでも、くだらない夜だったり答えが曖昧で見えないものでも、あえて「そのまんまで」もいいと言う。それすらも愛の一部だと捉えているように進むように感じた。ええいままよ的な勢いすら感じる。
真っ逆さまに落ちてった愛憎
汚い部屋ん中で皆くたばってる
いっそこのまま消えてしまえたらと
くだらないことばっか見えて目塞いでる
1番の歌詞とは一転して、憎悪が朽ち果てている。自分もこうなるのか?と自暴自棄や現実逃避に陥っている。
スローテンポにすることで惨状を表すようなアレンジに感じた。音数が少なくなって声が聞こえやすくなって歌詞の世界観がより伝わるからかね?
ねぇ あれ? これずっと言ってたよね
そう どうせ分かりはしないんだって
あれ? また聞いてないフリね
都合の良い脳味噌してるんだって
コミュニケーションができていない。都合の悪いことには無関心な自己中心的な精神性に怒りや呆れている様子。
これは自分自身に向けてか?個人的にはもう一人の自分と話しているように感じた。誰かに向けて言っているなら辛辣すぎる。
呆れるほど尽くしたって 世の中嘘つきばっかって
意味のないことね
このまま届きはしないとして まだ名前のないままで
それでも祈っている
世間への怒りへと飛び火。けど怒っていても意味がないし仕方ない。だから祈り続ける。
ギターソロのタッピングのピロピロが独特の間で癖になる。
愛したいこと誤魔化さないで 癒えはしないこともいっそ全て
壊れてしまうくらいに離さないで このまま奪い去って
くだらない夜を抱き締めてて
解けないこともどうか
名前のないままで
次に祈っている
死ぬまで繰り返して
人生はこの愛のサイクルで一生を終える。
アウトロ前のベースソロでは弦が荒く暴れる。
総評
内山ショートの愛という感情を赤裸々に吐露したような内容の歌詞を、バンドの勢いと共に歌っているのが爽快で痛烈。まさにシンガーズハイという状態になっているように感じた。
いつか報われる時がくるようにと切実に願う様子がひしひしと伝わってくる。
おしゃれなエフェクトに歌詞を乗せるシンプルなMVとなっている。