銀色の念書

思いの丈を綴ります。

荒野を走れ、どこまでも。

B'z 6th Album RUN


さあ、走ろう!あなたの人生と共に。

※独断と偏見で感想や解釈を語りますので、ご理解いただいた上での閲覧をお願いします

Discography

B'z

Title: RUN

6th Album RUN 1992.10.28 Release

Music/Arrangement/Guiter: 松本孝弘

Lyric/Vocal: 稲葉浩志

Arrangement/Bass: 明石昌夫

Drums: 田中一光

Saxophone: 勝田かず樹

Thema

B'z自身・バンドメンバー・裏方のスタッフ・ファンなど仲間をテーマにしている。

Sound

頼もしく逞しいB'zのイメージ像にピッタリで、表題曲に相応しい楽曲になっている。

サックスサウンドがメインメロディーを奏でる珍しい楽曲でもある。その裏で静かに闘志を燃やすようなギターのバッキングも好きです。

個人的に一光さんのドラムはシンプルなほど磨きがかかる印象。

Lyric

感動的なアルペジオが美しく響く。

渋めのサックスのメロディーが大胆かつキャッチーで良い感じに耳を刺激してくれる。

よくまあここまで俺たち来たもんだなと

少し笑いながら おまえ煙草ふかしてる

何もないところから頼りなく始まって

数えきれない喜怒哀楽を共にすれば

めちゃくちゃB'zの二人で歌詞の情景を想像してしまう。松本さんが肩組んで稲葉さんに言ってそう。

最初は小さなレコーディングスタジオ「SOUND JOKER」からセッションして始まり、当時アルバム「RUN」が発売される時は全国のアリーナからホールも様々回って大忙しだもんね。そりゃいろんな体験を共有しただろうね。

時の流れは妙におかしなもので

血よりも濃いものを作ることがあるね

自分の身体を流れる血液よりも、尊く儚いかけがえのないものを手に入れる。

自分の生命よりも大切な仲間がいるって歌うのすごい。そう思えるぐらい濃密な時を共にしたんだろう。

荒野を走れ どこまでも 冗談を飛ばしながらも

歌えるだけ歌おう 見るもの全部

なかなかないよ どの瞬間も

これからも楽しく逞しく音楽の道を走ってゆく姿を想像してしまう。もうB'zらしさに溢れていて最高!いちファンとしては尊い瞬間である。

サビ前のキメは単純ながらインパクト強め。

涙腺のよく似たやつが集まるもんだなと

明け方に酔いながら ふと思いついても

これは一生の何分の一なのかなんて

よくできた腕時計で計るもんじゃない

気の合う仲間と出会ったことに感謝して思いに耽る。この思い出は他人の作った物差しで計れる代物じゃない。仲間想いの歌詞。

約束なんかはしちゃいないよ 希望だけ立ち上ぼる

だからそれに向かって

B'zの結成秘話だね。バンドやろうぜって言ってスタートしていないB'z。流されるように、なし崩し的に始まったバンド。けど夢という共通の目標に向かって共に突き進む。熱い展開。

言葉を交わさずとも分かり合える仲間という意味もありそう。

荒野を走れ 傷ついても 心臓破りの丘を越えよう

飛べるだけ飛ぼう 地面蹴りつけて

心開ける人よ 行こう

ハードな坂道でボロボロになろうとも進む。その中でも手を抜いたりせず、飛ぶように駆けて自分を鼓舞する。そんな姿に共感できる人がいたら、もしよかったら一緒に行こうと誘う。

B'zを支えてくれる人達や見守る人達や興味がある人達など、B'zに関わってくれている全ての人達をひっくるめて、共に歩もうと誘ってくれているようだ。

ギターソロがスローペースからどんどんハイペースに切り替わる感じがいいよね。頼りなく始まったバンドが、今ではパワフルに音を奏でている的なストーリーを感じる。クリーントーンのバックのギターの音色も綺麗でいい。

人間なんて誰だって とても普通で

出会いはどれだって 特別だろう

特別な人間なんていない。みんな普通の人間。ただ出会いという特別な出来事が人の人生を彩って華やかにしてくれる。

どんなに偉い人でも同じ人間。対等。けど出会いで人はいろんな景色を見て経験して成長できる。だから立場は違う。稲葉さんの謙虚さも歌詞から伝わってくるし、新たな気づきを与えてくれる。

誰かが待ってる どこかで待っている

死ぬならひとりだ 生きるならひとりじゃない

誰かが待ってる どこかで待っている

死ぬならひとりだ 生きるなら...

人は支え合って生きていく。そして、まだ見ぬ仲間がいるんじゃないか?と予期する。生きていればいろんな出会いがあるからね。

光明に満ちたサウンドと歌詞が優しく勇敢な気持ちにさせてくれる。

(Let's run, Run for your life.)のコーラスも胸が熱くなる。あとここのバックのカッティングが何気に好き。

荒野を走れ どこまでも 冗談を飛ばしながらも

歌えるだけ歌おう 見るもの全部

なかなかないよ どの瞬間も

荒野を走れ 傷ついても 心臓破りの丘を越えよう

飛べるだけ飛ぼう 地面蹴りつけて

心開ける人よ 行こう

これからもB'zとして活動を続ける決意と、支えてくれる仲間やこれから出会うであろう仲間に向けての誘いのメッセージを発信する。

B'zとしては一風変わった渋めのサックスソロで幕を閉じる。

Keyword

Let's run, Run for your life.

歌詞ではなくコーラスだが、ここに壮大なテーマを感じた。まず簡潔かつ壮大な文言でインパクトがある。そして、松本さん・バンドメンバー・スタッフ・ライブに来てくれるオーディエンスから応援してくれるファンまで全てが対象で、B'zを聴いてくれている人の人生と共に生きていくという歌詞なんだ。最高に熱い歌詞だ。

実際、誰かの人生の中に思い出の楽曲としてB'zが残れば、それはB'zと共に人生を歩んでいると言っても過言ではない。大袈裟かもしれないがその壮大なテーマと熱いメッセージがこの英詩に詰まっている気がする。

総評

ポジティブで前向きになれる感動的なロック楽曲だ。あとB'zのテーマソング的な曲でもある。ファン人気が高いのも頷ける。

苦楽を共にした仲間たちと聴きたい楽曲だね。

この曲は他にも-1998 style-というバージョンがあり稲葉さんの声質や構成が違っていたり、ベストアルバムに収録されているものはリマスタリングされていて聴きやすくなっている。気になる方は聴き比べて欲しい。