
自分のスタイルを確立させ、その羽を広げて飛び立とう。
※独断と偏見で感想や解釈を語りますので、ご理解いただいた上での閲覧をお願いします
Discography
Title: 羽
5th Single 羽 2016.1.13 Release
Music/Lyric/Arrangement/Vocal: 稲葉浩志
Arrangement/Bass/Acoustic Guiter: 徳永暁人
Drums: Shane Gaalaas
Theme
卒業みたいなものがテーマというか原風景となっていると語る稲葉さん。実際に聴いてみても旅立ちを感じる内容となっている。
Sound
楽曲のイメージを活性化させるほど特徴的なシンセサイザーや打ち込みが主体となっている。稲葉さんの声も張っていて迫力がある。サビの発声が高音スタートだから余計にね。
シェーンのドラムが大人しめに聴こえるのが新鮮で面白い。
ギターソロにはラウドネスの高崎晃さんが参加している。「カッコいいギタリストがパッと現れギターソロを弾くと去っていく」イメージでとのリクエストがあって弾いたとのこと。確かにギターソロの間が独特だし松本さんとは毛色が違う。新鮮だ。
Lyric
シンセサイザーの音色がパンザマストのように緊張感を漂わせ鳴り響く。
乾いた冷たい風
針のように Sting
シンとした空気の中
春が始まる
シンと張り詰めた厳しい状況下にいるが、残酷にも時は過ぎ春が訪れる。
春は出会いと別れが入り乱れる季節。その期待感と悲壮感の狭間の感情が歌詞やサウンドからひしひしと伝わってくる。
飛び立つための羽
ほぼ生え揃い
まだ暗い空を見て
迷いを捨てる
自分はもう準備はできていて、どんなに不安があろうと行く覚悟は決まっている。
準備万端。あとは飛び立つのみ!
時間は傷を癒やすってこと
忘れる頃知るだろう
当たり前のことだけど言うよ
時間が解決してくれることもあるが、今はまだ前だけを見て突き進む段階。
将来大きくなってから振り返ると「当時は相当な苦しみだったけど大したことなかったな」と思えたりする。今は知る由もない。
そして心の準備は万端だろうけど、アドバイスさせてもらうよ!と言わんばかりの一言からサビへと繋がる。
全てはスタイル 飛び方次第
代わりは誰にもやらすな
その目に映る世界が全てというなら
違う場所 見てみましょう
まるで知らないことだらけ
大丈夫、僕は君を忘れない
自分の力で道を切り開け!もし障害にぶつかり困難で絶望的な状況に陥ったら、視点を変えて違う世界を見てみよう。まだまだ未知なる可能性や希望も見えてくるはず。そんな頑張る君を僕は応援しているよ。
そんなアドバイスを稲葉さんからもらえたら嬉しいよね。心強い。
いつかは離れ離れ
みんな通る道
笑えるほど涙
わいてくるね
旅立ちの時。別れ際に様々な思い出が蘇り、涙が溢れ出てくる。これまで人生を共に過ごした親友・先生・親から巣立つとかいろんなシチュエーションがあるが、そういったあたたかくて美しい感動的な別れを想像する。
別れの様相もサウンドを落ち着かせて表現している。
昔にはもう戻れない
手に入れるべきは未来
聞き流してくれたってかまわない
過去には遡れない。だから現実を受け入れ、未来を追い求めよう。そういう思考になっている。
またしても稲葉さんからアドバイスをすると予告。
全てはスタイル 飛び方次第
そりゃ嫌なことだってあるさ
得体の知れない恐れや退屈も
ひとつずつ 越えて行く
そうやって仕上がってくる
大丈夫、今は振り返らないで
未知という名の恐怖や、嫌なことに怯えて立ち止まって退屈な日々を過ごしたり...。だけどそんな困難を乗り越えるからこそ、自分のスタイルに磨きがかかる。だから今は前を向いて行こうとする。
未知との不安や期待の葛藤が伝わってくる。社会人になって初仕事する時の不安だらけな心情、やりたくないことをしなければならない状況など、実際に起こり得るシチュエーションでわかりやすく伝えてくれる。稲葉さんの旅立ち後に訪れる出来事の解像度や理解度の高さよ。ロックバンドのボーカルが歌う歌詞じゃないよ。もちろん、良い意味でね。
ここで颯爽とギターソロを弾き倒す高崎さん。
全てはスタイル 飛び方次第
代わりは誰にもやらすな
その目に映る世界が全てというなら
違う場所 見てみましょう
まるで知らないことだらけ
大丈夫、僕は君を忘れない
最後までずっと寄り添ってくれる稲葉さん。ラストの「君を忘れない」の叫びが頼もしいし逞しい。
総評
卒業シーズンを迎える学生や新社会人の方にピッタリの楽曲。これから新たな事業を始める大人にもいいよね。
とにかく勇気を貰えて前に進む活力をくれる。
本人映像とアニメが融合したMV。若い層へのアプローチだろうな。
この時期の稲葉さんのヴィジュアルは氷室京介さんっぽく見える。