
思いやりに溢れて、柔らかいなにかに優しく包まれたような気分になる楽曲。
※独断と偏見で感想や解釈を語りますので、ご理解いただいた上での閲覧をお願いします
Discography
Title: Salvation
4th Single Okay 2010.6.23 Release
Music/Lyric/Arrangement/Vocal: 稲葉浩志
Arrangement: 寺地秀行
Guitar: Rafael Moreira
Drums: Shane Gaalaas
Bass: Corey McCormick
Piano: 小野塚晃
Thema
タイトルの『Salvation』の訳は『救済』。
シンプルでわかりやすいテーマ。
Sound
アコギとピアノの音色が楽曲全体を優しく包み込むよう。この曲を聴いていると心が安らぐ。
ロックというよりかアコースティックな弾き語りな一曲。
ギターソロは今までにない感覚だ。途中で不穏なメロディーになるが、それが苦難や苦悩を表しているように感じて、ラストの明るく乗り越えていくのがいい。曲と合う。
個人的な音楽の趣味はロックでなかなかアコースティックな楽曲は好みではないが、この曲は結構お気に入り。
Lyric
雲は流れて遠くに消えてく
僕らの顔も変わってゆく
君は少しだけやせたように見えるよ
心配いらないよ綺麗ですよ
雲が風に流されて形を変え最後には消えていくように、僕らも年齢を重ねればシワが増えたりして一生を終えるという、時の移り変わり。それを『雲』という形が不確定なもの、『人』の人生も同じだと紐付けられる。
ただ君は痩せたかもしれない。けど、綺麗ですよって優しく振る舞う。
つらいことばかり多すぎたなら
泣けるときに泣こう それが人だからね
多分だが、『Okay』と時系列的に繋がっているのかもしれない。シングルでは再生順は1番『Okay』で2番で『Salvation』だしね。ということは、君が痩せてしまった原因は大切な人との死別か。
『泣けるときに泣こう』の言葉。好き。我慢せず感情を吐き出そう。そしたら少し楽になるかもよって優しく慰める。
救いの手はどこからやってくるのでしょう
誰かの笑い声 握った手の温度
砂漠のようにかわいてる その心の中に
いったいどんな言葉がしみこむの
自分たちの心の支え・沈んだ心を立て直してくれるものはなんでしょう。友達と談笑してる時?ふと人と触れ合ったぬくもりや感触?
自分は音楽。それからバイクでツーリングしたり、車でドライブしている時。他には家族で過ごす時間だったり。もちろん、人によって違うよね。だから問いかけてるのかもしれない。
痩せてしまった君を潤いで満たすにはどんな言葉が必要か考えている様子。実際、かなり難しい。人によってやタイミングだったりあるからね。悩むのも仕方ない。
自分ひとりがおいてかれるような
こわい感覚につかまって
おしゃれをして町を歩くけど
気持ちはどこにも歩き出せない
うごけないのなら もうしばらく
とどまればいいよ 僕は忘れていない
ここの前半は『痩せた君』目線。
ネガティブは伝染する。辛い出来事が起きると、自分もどうにかなりそうになる。そういう時は気分転換で買い物に行っても、なかなか気持ちは晴れない。
そんな『君』に無理に動く必要はない。僕はいつでも相談にのれるよ。と寄り添って隣で言ってあげているよう。健気だね。相手を思う気持ちはいつだって変わらない。
昨日の中にしか生きられなくて
日付はぴたりと止められたまま
深い悲しみが少しずついえてゆくように
僕はただ祈っているだけ
辛いことを思い出すと、その時間に囚われるような感覚に陥る。ほんとうに辛い時間。
僕はそれが少しでも良くなるのをただ祈っているのみ。それしか今はできない。
現実でもそう。なかなか人を元気づけることはうまくいかない。空回りしたりかえって気を遣わせたり。
救いの手はどこからやってくるのでしょう
流れる歌声きらめく波の音
きみのいる場所をやわらかく照らし出すあかり
できるなら僕がそうありたい
僕じゃだめでしょうか?
あなたへの救済はふと流れる音楽や自然との触れ合いからくるのか?だとしたら僕がそうありたい。ラストに愛を告白して楽曲は終わり。
アウトロの感じだと告白は成功したんじゃないかな?と思っている。救済というタイトルで不穏なラストはいらない。
総評
サウンドと相まってテーマがダイレクトに伝わってくる。自分まで救われた優しい気持ちになれる。毎回聴くと心が浄化されるようになる。
Okayとつなげて聴くとより良いね。