
現状に満足せず、泥に塗れながらひたすらに高みを目指す。
※独断と偏見で感想や解釈を語りますので、ご理解いただいた上での閲覧をお願いします
Discography
B'z
Title: 兵、走る
21th Album NEW LOVE 2019.5.29 Release
Music/Arrangement/Guiter: 松本孝弘
Lyric/Arrangement/Vocal: 稲葉浩志
Arrangement: Yukihide "YT" Takiyama
Drums: Shane Gaalaas
Bass: Barry Sparks
Theme
大正製薬「リポビタンD」ラグビー日本代表の応援ソングとして書き下ろされた。
B'zの活動姿勢をラグビーという競技に準えた歌詞となっている。読みは「つわもの、はしる」だ。
Sound
アルバム「NEW LOVE」の中で唯一、シェーンとバリーが参加している楽曲。長年連れ添った馴染み深いサウンドが激しく呼応する。力強く逞しいパワフルでエネルギッシュなサウンドがB'zらしさを際立たせる。
ドラムもパワー全開で爽快だし、ベースもどっしり構えつつも軽やかで耳触りが良い。
ギターもキャッチャーかつ重厚であり、全体的に疾走感が強くラグビーの試合を彷彿とさせる。コーラスと相まって逞しさもプラスされている。
Lyric
ラグビーの試合前に行われる「ハカ」をイメージしたイントロ。松本さんも粋な演出するね。
「エイエイオー」の掛け声も逞しさ溢れる。
泥の風と汗の煙 走るあなたが見える
その姿に希望を託し 僕らは思わず叫んでいた
障害や困難を諸共せずに走るあなた。そんなあなたに希望を見出して、僕らの想いが届くように応援する。
初っ端から目頭が熱くなる歌詞だ。
そして気がつく
皆限界まで挑む権利がある
叫び声を張り上げている際に気付く。限界まで追い込むことは、なにもアスリートだけの特権ではないということを。
確かに錯覚してしまいがちだけど、観客である我々も挑む権利はある。応援にも熱を入れていいし、金銭面や他のところでサポートしても良い。また私生活でも自分に鞭打って仕事や趣味に打ち込んでもいい。なんでもいいから全力を出す権利は誰にでもあるんだよね。そこを改めて気付かせてくれる。
ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない
止むことのない歓声
あなたは先の方 ずっと先の方
追いつきたいなら今は TRY
ラグビーのプレイ内容とリンクする歌詞。タッチダウンやトライといったプレイ内容と合致する。
またB'zの活動姿勢とも重なる。キャリアとしては当時31年目に突入。しかも第一線でスタジアムなど大きな会場でライブをしているので、もうある程度やり尽くした感あってもいいと思う。けど二人はまだここは通過点だと言わんばかりに「まだ終わりじゃない」と直向きに突き進む。痺れるよね。
裏の掛け声も漢のむさ苦しい汗まみれなイメージが伝わる。ラグビーの選手と目標に向かい頑張る人々の姿が重なる。
花吹雪乱れ散る中 浮かれる者などいない
たとえ己が倒れようと 志だけは繋いでゆく
ここもラグビーを強く想起させる。自分が倒れてもボールを繋ぐ精神。ボールを志と喩えてB'zのこととも意味をとれる歌詞にしている。
勝敗をまたひとつ
噛み砕いてツワモノは走る
勝ち負けの結果を積み重ね、まだまだどこまでも走ってゆく。
ゴールはここじゃない 安住の地などない
泣けど続く人生
あなたは先の方 ずっと先の方
手を触れたいなら今は TRY
常に時代は変動し、止まることなく続く人生。そこに安心できる場所はない。だからいつだって何歳になっても挑戦し続ける。B'z感満載だ。
ここのコーラスからのギターソロがカッコいいんだ!メロディアスで感動的でもある。ドラムも豪快で好き。
ゴールはここじゃない まだ終わりじゃない
止むことのない歓声
今日を生きるため 明日を迎えるため
誇り高きスピードで TRY
今日を生き抜き明日への想いや希望を胸に、挑戦し続ける姿勢を示してラストを飾る。
アウトロも往年の貫禄あるB'zスタイルで幕を閉じる。かっこいい!
総評
ロックというジャンルでは括れない「B'z」という一種のカルチャーが詰まった楽曲だ。常日頃からストイックに直向きに活動してきたからこそ生まれた歌詞がまさにそう。高みを目指しファンの期待に応え続けたB'zに相応しい楽曲。
スタジオっぽい雰囲気の中でMVを撮影。多分この時はサポメンの発表なかったのかな?ツアー発表と同時にサポメンを一新したはずだからね。だから二人だけのシンプルなものになっているのだろう。ちょっと物足りないね。ただアクセントみたいな感じでラグビーの試合の様子がサブリミナルっぽく入っている。
他にもライブ映像の「兵、走る」もアップされているので、気になる人は公式運営のB'zのユーチューブチャンネルから検索して観てほしい。