銀色の念書

思いの丈を綴ります。

真っ赤に輝くそのシルクで...

B'z 32th Single GOLD


真っ赤に輝く闘争心を呼び戻して燃やそう。

※独断と偏見で感想や解釈を語りますので、ご理解いただいた上での閲覧をお願いします

Discography

B'z

Title: まっかなシルク

32th Single GOLD 2001.8.8 Release

Music/Arrangement/Guiter: 松本孝弘

Lyric/Arrangement/Vocal: 稲葉浩志

Drums: 黒瀬蛙一

Bass: 明石昌夫

Thema

大衆主義・日和見主義を皮肉ったもので、「自分の芯をしっかり持て!」という内容のものになっている。

Sound

陽気で軽快なギターリフ

荒々しくジャギジャギしたギターサウンドが勢いあるね。アルバム「ELEVEN」のアウトテイクナンバーなのも頷ける。だってもうイケイケな松本さんのギターの音圧がガンガン響くんだもん。

間奏でスローテンポとなり曲調がガラリとブルースっぽく変わる面白い楽曲でもある。

激しく荒々しいドラミングが

Lyric

コミカルで陽気なギターリフと深いシャウトから楽曲スタート!

今日も News の鳴る方へ みんな一緒に右往左往

ヤラセだって知ってても 僕もついついワナにはまる

毎日何かしら流れるニュース。ヤラセだと知りつつも、みんなの意見に乗っかって動く。

古典的なダメ人間だ。キョロ充みたいに周りの様子ばかり伺って、自分の意思を出せない性格だ。

稲葉さんの歌い方はなんかひょうきんな感じがする。多分音階がクネクネと乱高下してるからそう感じるのかもね。

泣きたい...

泣くなら?

泣きましょ!

泣くことすら同調してもらわないとできない。そんな彼を嘲笑うかのように、(Bullshit!! Bullshit!!)と囃し立てるような合いの手が入り、燻っている感情を噴き出させるようだ。

まっかに輝くそのシルクで 僕の憂鬱を包んでくれ

まっかに濡れてるその唇 僕の涙をなめちゃってくれ

自分の意思で行動できないから、頼んでばっかり。周りに慰めてもらって涙を拭いてもらう。なんて情けないんだろう。

サビはギターと歌のユニゾン!勢いとパワーがあっていいね。

投票所にも行かないで 不満だけを投げつける

みんないるときゃ強がって ひとりになると逃げたがってる

投票率が低い現代にぶち刺さる歌詞。行動しないくせに一丁前に文句ばかり垂れる。そして、そんなやつは群れないと何もできない腰抜けだという。

まあなんとなく言いたい事は分かる。生活が苦しいとか嘆いて不満をぶち撒けるくせに投票しないような、言ってる事とやってる事がブレブレで芯がない人間はいるよね。実際にこの目で見た時はこいつ馬鹿だなと思ったもん。何もしなければ変わらないどころか悪化する可能性もある。もちろん、良くなる保証はないが、現状で不満があるならまず何かしら変えないと。自分はそう思います。

泣きたい...

泣くなら?

泣きましょ!

泣きたくなるのはこっちだけど、そんな弱者も見離さないのが稲葉さん。慈悲深い。

まっかに輝くそのシルクで 僕の憂鬱を包んでくれ

まっかに恥じらうそのほっぺたで 僕の辻褄合わしてくれ

自分の芯がなく周りに合わせるしかない恥ずかしがり屋。そこに縋りつくしかない僕。

そんなことするから余計に辻褄が合わなくなるんだよなぁ。

ここで急にガラリと曲調が変わり、テンポも大幅ダウンする。ベースが不穏に鳴り響き、全く別の曲っぽくなる。

オマエの国の旗は真っ赤 僕の心も赤く染まった

そのドレスを脱がす その肌に触れる

その名前を呟きながら 僕は芯から征服される

ひときわ輝く星へと続く あの城壁

長い歴史を辿るように オマエの奥深く潜ろう

中国を連想させる語りが登場。赤い国旗って共産主義国っぽいしね。特に「あの城壁」は万里の長城を想起させる。隣国に征服されて降伏しているようなシーンを想像してしまう。結構攻めた政治ネタぶち込んできたね。

金や名誉や情勢に流されてハニートラップに引っかかってしまい、服従させられるストーリーを想像してしまう。

稲葉さんも芸能界やテレビ業界に近いところにいるから様々なモノを目の当たりにしてるんだろうな。そして思うところがあって歌で訴えかけている感じが伝わってくる。

この後に息切れしてハアハアと吐息が聴こえる中、ハイトーンシャウトが炸裂!ついに目が覚める。この畳み掛けるようなアレンジいいね。何かに駆り立てられるようで気分が上がる。

まっかに輝くそのシルクで 戦う勇気を呼び戻して

忘れかけてる燃えるような Guts 優しい手つきで起こしてくれ

征服されまいと、胸の奥底に眠る根性を呼び覚まし燃やす。

ギャーっと跳ねるようなシャウトは勢いあって爽快!

総評

サウンド・歌詞、共に癖強めの楽曲。めちゃくちゃドマイナー曲なのでファンの中でもほとんど認知されていないが、稲葉さんの思想が色濃くコミカルに反映されていて面白い曲だと感じた。