
不安に駆られて眠れない夜。怖くて立ち尽くす。
※独断と偏見で感想や解釈を語りますので、ご理解いただいた上での閲覧をお願いします
Discography
B'z
Title: SLEEPLESS
22th Album Highway X 2022.8.10 Release
Music/Arrangement/Guiter: 松本孝弘
Lyric/Arrangement/Vocal: 稲葉浩志
Arrangement/Bass: Yukihide "YT" Takiyama
Drums: Brian Tichy
Piano/Organ: 小野塚晃
Thema
タイトル通り、不安で眠れない感情がテーマ。そこにコロナ禍の社会様相を反映させている。
アニメ『名探偵コナン』とのタイアップにもなっている。
Sound
オルガンとギターがいい感じに調和がなされているロックチューン。キャッチーなギターリフと軽快なドラムを聴くと自然と体が揺れてしまう。
シンプルめなリフが特徴のロックだが、2番でラップ挟んだりしてバラエティー豊かな楽曲に仕上がっている。
Lyric
イントロのシンプルでかっこいいギターリフの奥からドラムが迫ってくる。徐々に迫ってくる感じが眠れぬ夜のように恐怖心を煽っている。
ほのかな君の寝息
ほら僕の眼は冴える
そろそろ期限切れ気味
先延ばしの約束
君を想いすぎて眠れない。もしくは約束を果たせていなくて不安で眠れないといった具合か?
街の灯りは消され
人々は戸惑い彷徨う
そもそも悪いのは誰?
探したって見つからん
ここがコロナ禍要素強め。世界の恐怖と不安を表している。疑心暗鬼になって手当たり次第疑っている。
コロナ禍では常に誰がいつコロナウイルスに罹って誰にうつしたとか、とにかく犯人探しをしていた人とかいたな。社会情勢的にもWHOや中国の忖度問題とか、疑わしき話題は尽きなかった印象。
明日こそはさ思い切って
車飛ばし遠くへ行こう
いよいよ明日こそ行動してみせると言っているが、明日から本気出す!的なノリにならなければいいんだけど…。
眠れぬ夜を繰り返し
いつかどこか辿り着けるの
ただ君と逸れないように
じっとそっと朝を待つだけ
不安に駆られながも信頼できる君だけが手を繋いでいてくれたら、なんとかこの世界を生きていける。今はただ希望の光が見えるまで耐え忍ぶといった感じかな。
サビ最後の『じっとそっと』の歌い方が凄まじい。太いビブラートがかかっていて、オペラのテノール歌手のようだ。
我が我がと安心くれと
売り場に殺到する混雑の一方
悠然漫然闊歩する階級目指して
また誰か蹴落とす
ここでラップ調のテイストが入り込む。斬新で聴いていて飽きないポイント作りがされている。歌詞的にも早口だと選択や不安を早急に迫られているように感じる。
パニックを起こし人でごった返す。マスクや検査キットを買い漁るイメージかな。買い占めや転売ヤーなど自分さえ良ければいいという精神構造になっていることを揶揄している。
バカな事ばっかしてると
笑い合う僕らの距離は
どれほど離れてるの?
考えるほどに不安
そんな奴等を非難して互いに傷を舐め合っているが、コロナ禍で物理的距離は離れている。
コロナ禍という社会情勢で人と会えない時間が増えて不安になっている。
誰もわからない答えを
無理矢理仕立て上げないで
人の不安につけ込みデマを流す陰謀論者のことかな?こういう輩はどうしようもないな。
眠れぬ夜を繰り返し
いつかどこか辿り着けるの
ただ君と逸れないように
じっとそっと朝を待つだけ
まだまだ怖くて動けない。現状に必死にしがみつくのみ。
眠れぬ夜を繰り返し
行き着く先に君もいてよ
いくつもの夜を越えても不安で眠れない。だけど君さえ居てくれればと切望している。藁にもすがるとはこのこと。
誰かの望んだ通りの
答えを出すのはもうやめるよ
闇に呑み込まれないように
Stay awake
朝を待つだけ
『F・E・A・R』に通じるような歌詞の切り口。誰かの言いなりや思い通りになるな、と自発性を促すようだ。そして不安にやっと打ち勝つ。
ここ最近だと胡散臭い悪徳の情報商材屋とか詐欺師みたいな奴等のことを言っているみたい。コロナウイルスが蔓延する世界で不安を煽って稼ぐような、そんな奴等の私腹を肥やす必要はないと歌っている。
なんていうか、苦しい時こそ恨み合うんじゃなくて助け合おうって感じの気持ちにしてくれるのは、やっぱりB'zだなとつくづく思う。
最後に『Oh I gotta stay awake』とシャウトしている。
総評
シンプルでカッコいいギターリフと稲葉さんの逞しい歌声のB'zお得意のロックになっている。シリアスなんだけどなぜか盛り上がれる、不思議力を持っている楽曲。
MVはアルバム『Highway X』のタイトルと合うように車で彷徨うような演出になっている。この車は『EPIC NIGHT』のやつと同じに見えるな。
そしてライブ映像が主体なのは、ライブしてからアルバム発売という流れになっているからだ。